2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧
福井の『6ステイン』といい麻耶の『螢』といい、結局新刊買っているんだよな。積んでいる本を減らすと誓ったのに。しかも今月読んだ本のうち3分の1は借りた本だというこの有り様。今年ももう終わりだというのに情けない。 1. 恩田陸 『ネバーランド』 2. …
長篠の戦に勝利を収めた織田信長に敵はいない。武田信玄、上杉謙信亡き後、信長の天下統一は目の前。しかし、そこには大きな陥穽が待ち受けていた。その陥穽の名は明智日向守光秀。っ時代を先駆けた不世出の天才は笑って死んだ。完結編。 明智光秀が本能寺で…
朝倉、浅井ばかりでなく、武田、叡山、本願寺、三好、松永、足利と一度に対決することに四面楚歌の状況に陥った織田信長。武田信玄の死によって辛くも窮地を脱した信長は浅井長政を討つ。
イラネー。
収録作品6作全てが「俺、ダメなんじゃねえの」と思っている人間を励ますだけのお話という、この構成はどうにかならんのか。変化が無えよ。面白いけど。 一応、気に入ったのは(まあ全部似たような話だけど)『媽媽』かね(媽媽=母親)。工作員・ユイの臨終…
蝮の娘である濃姫と尾張のうつけ者である織田信長のかけあい漫才が楽しい第3巻。秀吉による墨俣一夜城の築城や、竹中半兵衛による稲葉山城急襲など有名なエピソードを織り交ぜて、信長が次々と尾張、美濃、近江を侵略していく様を描く。 池波正太郎の『真田…
彼の名はリュウ。生前、彼は奇術師だった。早死にしたためフーディにやサーストンほど有名にならなかったが彼はこれらの名人すら試みなかったような一大奇術をやってのけた。まず第一に、ある殺人犯に対して復習を成し遂げた。第二に彼も殺人を犯した。そし…
エリナー・ルーシー・ジュード・マドンナと4人の女性が次々と殺される。連続殺人の共通項探しがメインのフランス産ミステリ。コニャック推理小説大賞受賞作。 読者がある知識を持っていたら一発で殺された女性たちの共通項がわかる。しかし、その知識を持っ…
久々に続きを読んだらこれまでの流れを完璧に忘れていた。主役の九鬼はなんでCIAやKGBと戦っているんだっけ?コムレの民ってなんだったっけ?読みながら思い出そうとしたんだが、思い出す前に読み終わってしまった。どーしましょ。 思うにシリーズ物を併読す…
家康の忠臣・本田忠勝の願いによって、なんとか死罪を免れ、紀州九度山に幽閉されることとなった昌幸・幸村親子。わずかな家来だけを連れ九度山に移った父子はもう一度「関ヶ原」のように真田の名を天下に知らしめたいと考える。 本田忠勝が死に、真田の草の…
ウオオオーイ。歌野のレビュー書いてたら、途中で保存に失敗してデータが全部消えたよ。書き直しかよ。もう無理。いや、マジで。
あまりにもタイトルが硬いから、とっつきにくい本なのかと思ったらそうでもなかった。至極読みやすい。第2章のあらすじ紹介がコンパクトでツボを押えたものなので、『アーサー王と円卓の騎士』のガイドブックとしてもつかえる。 んで、第2章のあらすじ紹介を…
30歳から36歳までの若かりし頃の黒田如水を描く。 主君・小寺政職と荒木村重の謀略に引っかかり、じめじめとした獄舎に囚われ、人並みの生活を送ることが出来なかった黒田官兵衛。一輪の藤の花がそんな彼の孤独を慰める。この黒田官兵衛の幽閉生活を描いた章…
デビュー作がひどい作家・歌野晶午の作品を7つ収めた短編集。 『盗聴』は手堅いが新鮮味が無い。『逃亡者 大河内清秀』は嫌い。『猫部屋の亡者』は理屈をつけるよりもホラーにしたほうがいかも。ホラーにするとありきたりになってしまうが、今のままでも十…
主人公の名前が有栖川アリスというものすごくどうでもいい理由で読み始めたのだけれど、内容には満足。読後感は極めて爽やか。ツインテールでまわしを締めた有栖川有栖を想像してしまい、ちょっと笑った。
大谷大学で行われた麻耶の講演会へ行って来た。結構盛況。休日をつぶして、さらに入場料千円を払ってまでも「麻耶の話が聴きてえんだ」という酔狂な人がこんなにもいるとは予想外。意外と人気あったんだな、麻耶。先週行われた横山秀夫講演会に比べれば女性…
こんなモンはゴミ箱へポイだ。
前巻同様、人間が塵芥のように死ぬのが撲殺天使ドクロちゃんみたいでなかなか楽しい。だが、作品のパターンが常に一定で変化に乏しいため、読んでいて飽きる。
第2部の山登りの場面は噂通りなかなかの物だが、それ以外がなあ。どうにもこうにも時代設定が古臭くて物語にのめりこめない。こういった取材を綿密に行う作家ほど、時の流れについていくのがキツイんだろうかね。福井晴敏を20年後に読んだら、これと同じ…
だから映画もマンガもなんで原作にあった「憧子さん」を省くんだよ。アレが有るのと無いのとじゃ読後感が180度変わるじゃねえか。貴志祐介の原作で俺が唯一面白いと思ったのは、あのラストしかなかったのに。
弟・信行を討ち織田家中を纏め上げた信長は次に上洛を果たそうとする今川義元と対決する。今川義元に信長など眼中に無い。大軍を抱え、悠々と侵攻していく。信長は家臣にも内密に義元を討つ計画をたてていく。 11歳の童女をとりあう前田利家。味噌を買いに走…
今日食った物をメモ。お水・ガムシロップ・ご飯・塩。
登場人物のセリフ、地の文ともちょっと冗長に感じる。くどい。それともこれがこの作者の持ち味なのだろうか。ただ主人公と相方との交流は良い。 ラスボスの登場の仕方がチェスタトンの『木曜の男』みたいで、ちょっと面白かった。
前半は上田城に徳川軍3万をひきつけ、関ヶ原到着を遅らせた真田昌幸・幸村の奮戦を、後半では関ヶ原当日の合戦模様を描いた巻。 上田城に篭城した真田親子だけでなく真田の忍びの者たちによる家康本陣への特攻や真田信幸・本田忠勝による真田親子の命乞いな…
船の上で衆人環視の中、銃声が三発起こり、一人の男が倒れた。事件を解決しようとした船長は偶然乗り合わせた4人の心理学者達に応援を頼む。 本書のウリは多人数による推理方法のを楽しむべきなんだろうけどちょっと長い。しかも、その肝心の心理学者たちの…
最近ね、池波正太郎とか山岡荘八とかちょっとおっさんぽい小説ばっか読んでたんでね、もうちょいと現代の若者らしく『空の境界』とか読んでみたのね。 内容は超能力を持った少女達によるトンデモバトル小説なんだけど、普通に面白いね、これ。トンデモバトル…
冷蔵庫覗いたら2ヶ月前に賞味期限が切れた北海道バターしかなかった。
時に関ヶ原決戦前夜。東軍、西軍それぞれに分かれる真田親子を描いた巻。この場面を池波正太郎がどうやって描くのか、それが気になって俺はこの真田太平記を読み始めたのだけども、それがたったの10頁で済まされてしまうというのはどうだろう。5巻に及ぶ数々…
冒頭の織田家系図が非常にありがたい。作中人物たちがどいつもこいつも人物名を姓やら名やら愛称やら役職やら地名やらで呼ぶから、これが無かったら誰が誰だかわけ分からんようになっていたかもしれない。 内容は『徳川家康』の2巻とほぼ一緒。歴史小説だか…
宮部みゆきもそうなのだけど、恩田陸の小説に登場する少年達はどいつもこいつもありえないぐらい良い子で、読んでいて嫌になってしまう。男子高校生特有の牡の匂いが全くしない。オレは男の子はもっと馬鹿な子の方がいいと思うよ。