『夜の音楽』 ベルトラン・ピュアール 集英社文庫

 エリナー・ルーシー・ジュード・マドンナと4人の女性が次々と殺される。連続殺人の共通項探しがメインのフランス産ミステリ。コニャック推理小説大賞受賞作。
 読者がある知識を持っていたら一発で殺された女性たちの共通項がわかる。しかし、その知識を持っていない読者には解決編を読まない限り、多分その共通項はわからない。これは読者に不親切な作品だ。
 あと、帯に『クリスマスのロンドン。七日間の戦慄の復讐劇』とあるのですが、作中では1997年の12月24日から12月28日までしか描かれていません。いったい何が七日間なんだ?