2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧
第19回江戸川乱歩賞受賞作。妊娠して死んでしまった女子高生を絡めつつ高校生の群像劇を描いた青春ミステリ。しかし、30年前に書かれたということを考慮しても、青春モノとしては全く楽しめなかった。そもそも笠井潔にしろ大槻ケンヂにしろ、東浩紀(彼の評…
サークルの課題の誤字脱字チェックが終わった。いつのまにか7千字超えてるし。俺が他人ならこんな長文、絶対読まねえ。
去年のこのミス海外部門1位の作品。ミステリと思わせといて恋愛小説な作品。レズっぽい描写が多いが、そんなに気にならない。非常に面白い。500頁と長いが恋愛描写だけでラストまで飽きさせないのはさすがこのミス1位。久々に面白い恋愛小説を読んだ。
サークルの課題6割方完了。結局残りの作品は、読本でストーリーを追って、飛ばし読みで結末部分を再読することにした。そんなこんなで課題の出来はよくない。 しかしこの課題、何が駄目だって、読んでいて俺がつまらないことだ。こんなんではクリスティーの…
妹の直筆推薦文はどこいったんだ、オイ。「なんでついてねーんだよ。」というのが本屋で始めて手に取ったときの感想だった。 読後の感想としては、読んでいる間は楽しいが、読み終わった後はすぐに内容を忘れてしまう。そこらへんが『黒死館』に似ている。あ…
クリスティーがこれ書いたのは80歳を超えていた時らしい。化物だ。人間じゃねえ。
クリスティーの著作の詳細なあらすじが載っているので、「あの作品のストーリーってなんだったっけ?」というときに非常に使える。序文にはネタバレ無しとうたっているが、微妙にネタをばらしている箇所がある。まあ全体から見れば些細なことなので、この本…
サークルの課題用にと『ミス・マープルの華麗なる生涯』をネット注文したら品切れとのこと。再版してよ、晶文社さん。
雑誌を読む習慣はないのだが、この号は「クリスティー生誕100年記念」ということで購入。クリスティーの特集がのっている。ミステリ作家や評論家に混じってあの羽生善治もエッセイを書いている。エッセイで一番面白かったのが数藤康雄氏の『毒殺魔、クリステ…
クリスティーが得意とした基本的なミステリの技法は3つある。 『偽装』…真実から目をそらさせること。 『転嫁』…偽物を本当らしく際立たせ、そちらに注意を向けさせること。偽装の応用。俗に言うレッドへリング。 『露出』…真実を露骨に記述することで、か…
アガサ・クリスティーの生んだ名探偵エルキュール・ポアロの伝記。世の中には暇な人もいる。初登場の『スタイルズ荘』から『カーテン』までのポアロの活躍をまとめている。 私が一番面白かったのは、第15章『ポワロの探偵術』。ここでは実例を挙げつつポアロ…
コナン・ドイルの『マスグレーブ家の儀式書』をネタにしたミステリ。果物やらの食べ物が大量にある部屋で餓死した男や独房で墜落死した男が出てきたり、足跡の問題でだらだら推理したりと雰囲気が非常によい。館の見取り図が何枚も挿入されてたり、“読者から…
詳しくはサークルの会誌に書くが、俺はこの作品が好きだ。
三国志のエピソードを書いた本。三国志は“お話”としてそれ単体で十分面白いのに、なぜ劉備を包容力のある上司とか曹操をワンマン型の社長などと、現代社会に置き換えて説明するんだろうか。気に入らない。
“だれが駒鳥殺したの?”や“10人の黒ん坊”など人殺しの童謡がたくさん出てくる。非常に楽しい。
恋愛ミステリ。非常に面白い。10年後には恥ずかしくて読めないだろうがこれは面白い。ヒロイン・紗英のような気の強い女性は嫌いではない。
クリスティーの作品が何故売れるのかということをいろいろと考えた評論集。数あるクリスティーの全作品中、最高傑作は『ひらいたトランプ』だと言い切ったり(さらに“回想の殺人”モノとしては『五匹の子豚』が一番だというのもバーナード氏の趣味だろう)し…
詳しくはうちのミス研の会誌に書くが、下のような一発ギャグだった。 (・∀・)ガリレオ! ( ゜Д゜)ガリレヨー! (・∀・)ガリレオ! ( ゜Д゜)ガリレヨー! ( ゜Д゜)ガリレオフィガロー! (・∀・)マグニフィコー
あと2週間以内に読まないといけない本をリストアップ。 『予告殺人』 『鏡は横にひび割れて』 『ねじれた家』 『パディントン発4時50分』 『おしどり探偵』 『愛国殺人』 『なぜエヴァンズに頼まなかったのか?』 『メソポタミヤの殺人』 『謎のクィン氏…
「あー、人殺しの小説ばっか読んでないで、青少年らしく、たまには文学行こーか、ブンガク。日本人がブンガク気取って本読むんならやっぱロシア文学だよな、ロシアブンガク。トルストイの『戦争と平和』とかタイトルかっこいいな、これ読んでみようか。(古…