2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 『そして扉が閉ざされた』 岡嶋二人 講談社文庫

三ヶ月前に一人の女性が崖から転落して死亡した。その事件は事故として処理されたが、そのことに不満を持つ母親は死んだ娘の友人4人を核シェルターに閉じ込める。母親は何を目論んでいるのか。4人は数々の疑問や恐怖と戦いながら、過去の事件の真相を突き止…

 『風の海 迷宮の岸 上』 小野不由美 講談社X文庫

評価は下巻まで保留。今んとこあんまり楽しく無い。ただ赤川次郎にも匹敵する読み易さは評価すべきだろう。

 『三国志(八)』 吉川英治 吉川英治歴史時代文庫

北伐で戦果を挙げられないまま、孔明が死んでいくという吉川三国志最終巻。 7巻ぐらいから三国志がつまんねえなあと思うようになったのは1巻から活躍してきたキャラクターが次々と死んでしまい、その代わりに登場する人物達の造形がどれも小粒で、あんまり魅…

 『怪盗ニック登場』 エドワード・D・ホック ハヤカワ文庫

価値の無いものしか盗まないという一風変わった怪盗ニック・ヴェルヴェットが活躍する冒険譚。短編集のお手本ともいえるほど、どれもが安心して楽しめる作品ばかりだった。しかも1篇1篇が短いのでとても読みやすい。 ただ基本パターンが、ニック変なものを盗…

 『三国志(七)』 吉川英治 吉川英治歴史時代文庫

1巻から活躍してきた曹操や劉備や関羽や張飛などがバタバタと死んでいく三国志時代の終盤を描いた巻。もう三国志に飽きたから内容なんてどうでもいいや。とりあえずラスト1巻サクッと読んで吉川三国志は終わりにしよう。

 『いつか、ふたりは二匹』 西澤保彦 講談社

猫にのり移れる能力を持った小学校6年生の物語。はっきり言っていつもどうりの西澤保彦の作品。近年の西澤作品のファンなら誰もが満足できる出来だと思う。この作品、謎がほとんど無いんだがそれでもかなり楽しめた。タイトルと内容が良くあっている。 ただ…

 『ひらけ!勝鬨橋』 島田荘司 光文社文庫

読んでてあんまり楽しくなかった。ジジイ達は結構いいキャラなんだが。

最近1冊1冊を蔑ろにした読書をしているような気がする。3日前に自分が何を読んだのか全然覚えていないってのは如何かと思うよ、本当に。

 『三国志(六)』 吉川英治 吉川英治歴史時代文庫

なんか知らんが飽きた。

 『時の娘』 ジョセフィン・テイ ハヤカワ文庫

とあるチンピラを逮捕するために負傷したグラント警部は退屈な入院生活に飽き飽きしていた。そんな折、友人の女優・マータが持ってきたリチャード三世の肖像画を眺めるうちに、途方も無い着想を得る。それは「馬をくれ馬を」のセリフで有名な悪名高いリチャ…

 『はじまりは青い月』 新庄節美 創元推理文庫

怪盗が活躍する話。怪盗といえばルパンでもフランボウでもニックでもなく、『キャッツ・アイ』の三姉妹を思い浮かべてしまうというジャンプっ子な自分がちょっとだけ情けない。そういや新本格系の作家たちは名探偵は大量に書くけど、怪盗はそんなに書かない…

 『J’sミステリーズKING&QUEEN』 荒地出版社

帯によると『史上最強のベストミステリ作家読本』ということらしい。作家紹介が充実している。まあ、お馴染みのメンバーなので新鮮味は全くない。 また巻頭の折原一と北村薫の対談を読んでいて気づいたのだが、私と折原一とはミステリの趣味があわないようだ…

 『江戸川乱歩賞と日本のミステリー』 関口苑生 マガジンハウス

昭和20年代の横溝、高木らに代表される〈本格派〉の時代、昭和30年代は松本清張の〈社会派〉の時代、昭和40年代は本格と社会派の融合、昭和50年代は冒険小説やハードボイルドなど多彩なジャンルの多様化、細分化の時代、昭和60年代以降は新本格の時代……。そ…

 『1億人のためのミステリー!』 友情哲 ランダムハウス講談社

沖方丁のインタビューが読みたくて購入。ミステリ初心者へのガイドブックとして本書は企画されたらしい。が、頁数の割りに価格が高いと思う。どう考えても初心者は手に取らないんじゃないか、この値段だと。 あと『ライトノベルを見逃すな!!』という章があ…

 『羽衣伝説の記憶』 島田荘司 光文社文庫

あの『北の夕鶴』事件から6年後、ホステス殺しの犯人捜査のため京都へと赴いた吉敷刑事が元妻の通子とよりを戻そうと奮闘する話。今回、ミステリ(というか殺人事件)の方はほとんどオマケで、吉敷と通子のロマンスの方に物語の重点が置かれている。 社会正…

エロゲープレイ中。結構気に入っている。

 『三国志(五)』 吉川英治 吉川英治歴史時代文庫

「顔が気にいらねえ」と言って魏延をヌッ殺そうとする諸葛がとてもプリチーだと思う。

 『だれも猫には気づかない』 アン・マキャフリー 創元推理文庫

王様の結婚を邪魔する隣国の悪い妃を退治するため、八面六臂の大活躍をする猫を描いたファンタジー。 マキャフリーの『天より授かりしもの』が気に入ったので、こっちも読んでみた。出来は面白くもなければ、つまんなくもない。普通。途中ではさまれてる「ほ…

人生ではじめてエロゲーをやり始める。人はこうして堕落していくのだろう。とりあえずいまんとこ可もなく不可もなく。

 『スタジアム 虹の事件簿』 青井夏海 創元推理文庫

万年最下位のプロ野球チーム・東海レインボーズのオーナーを務める虹森多佳子が解決した5つの事件を収めた短編集。 ミス・マープルがセント・メアリ・ミードの村人たちのことを思い浮べながら事件を解決するように、本編の主人公・虹森多佳子も目前で繰り広…

 『三国志(四)』 吉川英治 吉川英治歴史時代文庫

関羽は鬼や。

毎月11日に振り込まれる奨学金が、今月は16日になんないと振り込まれないことに今頃気づいた。快適なひきこもり生活がピンチかもしんない。働きたくねーなー。

 『本格ミステリー館』 島田荘司&綾辻行人 角川文庫

島田荘司がミステリーや文学や新本格についてひたすら熱く、熱く、熱く語ってくれる本。本書147頁の「だって、夜中に通りを光る巨人が歩いていたら面白いじゃない」という島田のセリフが彼の物の観方全てを表しているような気がする。 1991年時点の対談なの…

 『猫の地球儀 その2 幽の章』 秋山瑞人 電撃文庫

他者の迷惑を顧みず、宇宙船を飛ばして地球にいきたがっている猫をめぐる物語。やっていることが『イリヤの空』とほとんど同じなので、ちょっとびっくりした。しかし人と人との出会いと別れを描くのが本当に上手いね、この人は。 この作者の書くものは赤軍や…

 『九人と死で十人だ』 カーター・ディクスン 国書刊行会

戦争で体と心に傷を負ったマックス・マシューズ。彼はイギリスへ渡る船に乗っている最中にチャタフォードと名乗る女性に出会い、恋をする。しかし、チャタフォードは偶然乗り合わせた従兄弟のジェロームにほのかな恋心を抱いている。ナチスの潜水艦の攻撃を…

 『猫の地球儀 焔の章』 秋山瑞人 電撃文庫

地球にいこうとして苦労する猫の話。頁を捲るのがもどかしいぐらい夢中になって読める本。早く下巻を買いにいかないと。

今年読んだ本の一覧表を作ってみた。すごい見にくいけど。

 『一角獣殺人事件』 カーター・ディクスン 国書刊行会

被害者は額を鋭い尖った物で貫かれて殺されていた。決して拳銃やナイフで刺されて、できた傷ではない。まさかあの伝説の一角獣によって殺されたのか?希代の怪盗・フラマンド、その怪盗を捕まえるためにフランス中を駆けずりまわる名探偵・ガストン、お馴染…

連休中に読んだ本。 『大はずれ殺人事件』 クレイグ・ライス 感想 『黄金を抱いて翔べ』 高村薫 感想 『死体を買う男』 歌野晶午 感想 『一角獣殺人事件』 カーター・ディクスン 感想

 『黄金を抱いて翔べ』 高村薫 新潮文庫

約10億円もの金塊を盗もうと企む6人の男達の物語。“人間のいない世界”に行きたい幸田、計画の首謀者の北川兄弟、爆破工作の専門家、コンピューターに詳しい野田、内部事情に詳しい岸口老人等々エンターテイメントの王道をいくキャラクター達が活躍する。 …