『切り裂きジャック・百年の孤独』 島田荘司 集英社

 1888年にロンドンで起こった5件の連続娼婦殺人事件と、1988年にベルリンで起きた連続娼婦殺人事件を扱ったミステリ。探偵役はクリーン・ミステリを名乗る謎の人。
 全体の出来はいまいち。「何故切り裂きジャックが内蔵をグリグリするのか?」という動機づけは結構納得できるのだが、その他の部分がかなりおざなり。島田荘司のやっつけ仕事なんじゃないかと勘繰りたくなってしまう。