2004-03-29から1日間の記事一覧

 『繭の夏』 佐々木俊介 創元推理文庫

引越し先のアパートの天井裏から古ぼけた人形を見つけた並木姉弟。その人形には次のような紙切れが挟まれていた。「ゆきちゃんはじさつしたんじゃない。まおうのばつでしんだんだ」夏休みを利用して、姉弟は過去の眠れる殺人の真相を暴いていく。第六回鮎川…

 『誰が、いばら姫を起こしたのか』 I・フェッチャー ちくま文庫

発表の順は逆だが、鯨統一郎のデビュー作『邪馬台国はどこですか?』みたいな作品。今となっては古いネタも多々あったが、そこそこ面白かった。

 『天使の殺人「完全版」』 辻真先 創元推理文庫

裏の作品紹介で犯人がばらされているのだが、それでも楽しめるという奇妙なミステリ。これは予備知識一切無しで読むのが良い作品だろう。辻真先の特色がよく出た小説。

単位落とした。