2004-02-29から1日間の記事一覧

 『ミステリーを科学したら』 由良三郎 文春文庫

医学博士でミステリーも書いている著者のエッセイ集。捕物帳の面白さを語ったり、ミステリーの医学的なミスをだらだらとあげつらったり、毒薬の致死量などを人体実験できないのが残念だと嘆いていたり、とにかく読んでいて楽しい1冊。やはりミステリーの魅力…

 『殺しの双曲線*1』 西村京太郎 講談社文庫

この推理小説のメイントリックは、双生児であることを利用したものです。 何故、前もってトリックを明らかにしておくかというと、昔から、推理小説にはタブーに似たものがあり、例えば、ノックス(イギリスの作家)の「探偵小説十戒」の十番目に、「双生児を…