『夢織り女』 ジェイン・ヨーレン ハヤカワ文庫

 古い御伽噺を連想させる悲しくも美しい物語20を収録。どれも良い出来だけど、「1ペニーだよ、夢ひとつ、ほんの1ペニー」と謳いつつ他人のために夢を織り、ストーリーを紡いでいく表題作の『夢織り女』が特に良い。気分が落ち込んでいるときに読むとかなり癒される。