『真田太平記(10)大阪入城』 池波正太郎 新潮文庫

 大阪に入城し、東軍を悩ます真田幸村の活躍を描いた巻。
 登場人物が次々と死んでいくのが結構辛い。これまで真田家を苦しめてきた敵役、真田家を支えてきた人々がどんどん死んでいく。8巻からそうだったけど、この10巻が読んでいて一番辛い。真田昌幸が死んだ時よりも、女忍びのお江さんを狙っていた猫田与助が死んだときのほうが何故か泣けた。猫田与助は敵役なんだけどもな。