『夜のフロスト』 R・D・ウィングフィールド 創元推理文庫

 好評のフロスト警部シリーズ第3弾。欠員で大急がしのデントン警察署での狂乱の1週間を描いた物語。連続老婆切り裂き犯の名前とか放火犯の名前とかは(それどころかどんな事件が起こったのかさえ)、もうきれいさっぱり忘れているのだが、フロスト警部の下品な言動の数々(捜査員に浣腸をする、署長の部屋で食い散らかす、獣姦のポルノビデオをみて「ちがいのわかるワンちゃんだ」と発言する、etc…)なんかは詳細に覚えている。どんだけ俺がこのシリーズをフロスト警部の強烈なキャラクター目当てに読んでいるかの証左だろう。
 それにしても登場人物(及び事件)多過ぎ。とてもじゃないけど全部覚えきれん。