『推理短編六歌撰』 宮部みゆき&北村薫選 創元推理文庫


新人のデビュー作を読むのはあんま好きじゃないんだが、気分転換にチョコチョコと読んでみた。以下ひとつごとに感想を。

  1. 萬相談百善和尚…クリスティーの『パーカー・パインの事件簿』みたいな感じ。まあ普通。
  2. 崖の記憶…少年の淡い恋心を描いた物語。面白い。
  3. 試しの遺言…Prisoner's Dilemmaを扱った暗号モノ。この六作の中では一番ミステリっぽいかもしんない。
  4. 瑠璃光寺…印象に残っていない。
  5. 憧れの少年探偵団…『私立聖カトレア幼稚園』を読み返したくなってくる作品。
  6. 象の手紙…青柳クンという脇キャラは面白い。

どの作品も悪人の登場人物がいない。いい人ばっかで物足りなかった。