『コスプレ探偵花梨1 助けて!ワトソン君』 じょうもん弥生 富士見ミステリー文庫

 『名探偵に必要不可欠な条件。それは観察力とコスプレよっ!!』という売り文句に興味を持ち購入。メイド・スク水・体操着など様々なコスプレを駆使して悪の秘密組織と戦う名探偵というストーリーを期待していたのだが、中身はいたって普通の殺人事件を扱ったものだった。学級崩壊やいじめ問題などを扱っているが新鮮味はない。ラストの落ちも含めてミステリとしては論外だが、富士見ミステリー文庫だから怒っても仕方ない気がする。
 しかしどういう読者が喜ぶと思って出版社はこの本にOKをだしたのだろうか?キャラ物としてもとても魅力がある代物ではないと思うんだが。