2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

 『探偵小説と日本近代』 吉田司雄 青弓社

近代文学の教授さんやら助教授さんやらがかいた探偵小説の評論集。あくまでも文学論のアプローチ方法を採用して、探偵小説を論じているので、ミステリ作家や評論家の書くものとは印象が違う。お馬鹿な私でも何を言いたいのかは大体読みとれる。ただ唯一、第5…

 『私のギリシャ神話』 阿刀田高 集英社文庫

阿刀田高によるギリシア神話入門書。文庫本という体裁のため色々なところをはしょってはいるが、ギリシア神話の主要なエピソードは大体収めている。新潮文庫から出ている『ギリシア神話を知っていますか』と内容はほとんど同じなのだが、こちらはイラスト(…

 『妖精の時代』 キャサリン・ブリッグズ 筑摩書房

妖精学の権威として名高いキャサリン・ブリッグズが書いた評論。学者が書いた評論なのだが、堅苦しさはあまり無く、民俗学などには専門外の学生でもスラスラと読める。オベロンやティターニア、マブ女王にパックやエアリアルなど、シェイクスピアの作品に登…