『郵便配達夫はいつも二度ベルを鳴らす』 ジェイムズ・M・ケイン ハヤカワ文庫

 タイトルに惹かれて購入。いつまでもどこまでもすれちがいを続ける男女を描いた愛の物語。半世紀以上前に描かれた小説だが、会話分主体で物語がテンポよく進んでいくので非常に読みやすかった。
 ラストでの主人公の独白“おれと、コーラのために祈ってくれ。たとえどこでだろうと、おれとコーラが一緒になれることを。”が非常に切ない。久しぶりに泣ける小説を読んだ。