2004-06-19 『平の将門』 吉川英治 吉川英治歴史時代文庫 小説 藤原純友と平将門との“黙契の誓い”を吉川英治が如何に合理的に処理しているかとか、こう、書きたいことは色々ある。 だが、本書を読んでいて吉川英治はすばらしいと改めて思ったのが、本文117頁の”恋は幼稚な程、楽しいものである”という一文だ。この文章には何かぐっとくるものがある。別に俺がロリコンだとかそういうことが言いたいんじゃないよ。ただただ「吉川英治の筆運びはすばらしいよ、ほんとに」と言いたいだけなんだ。