『平井骸骨此中ニ有リ』 田代裕彦 富士見ミステリー文庫

 大正12年を舞台にした密室殺人を扱ったミステリ。萌え探で取り上げられていたので読んでみる。富士見ミステリー文庫はあの『助けて!ワトソン君』ぐらいしか知らなかったので、普通に謎解きをしている本書にはかなり好感が持てた。密室トリック自体は小粒なんでどうでもいいんだが(あと容疑者も少なすぎる)、事件の流れは非常にオーソドックスなものでけっこう楽しめた。
 とりあえず勝気なヒロインがものすっごい気に入ったので次巻も読むことにしよう。