『熱い砂 パリ〜ダカール11000キロ』 岡嶋二人

 フランスの首都パリからアフリカの最西端ダカールまでの車のレース・ラリーを体験した著者のエッセイ。バブル期のさなかに書かれたせいか、日本人のおごり、西洋人の傲慢さ、アフリカの町の卑屈さなど読んでいて反吐が出るようなエッセイだった。
 私は『世界ウルルン滞在記』や映画の『風の谷のナウシカ』など「自然(田舎)って素晴らしいわ」とほざいているような作品は嫌いだ。岡嶋二人の小説は好きなんだがな。