「撲殺天使ドクロちゃん(2)」 おかゆまさき

 一部で大好評の本書。私は電撃文庫など普段は恥ずかしくて買えない駄目野郎なのだが、とあるサイトの書評を読んで興味を持ち、1巻目を購入して読んだところ大変面白かった。そこで第二巻も購読し、いろいろと思うことがあったので、また某先輩からも書けと喧嘩を売られたので、感想を書いてみる。

 しかし初めて書く話題がこれで大丈夫なのか、俺。


 第1話はよくあるつまらないラブコメ物である。しかしこの話に出てくるカフカの『変身』については以前から言いたい事があったので、第1話の話はひとまずおいといてこの場でカフカの『変身』の感想を書いてみようと思う。


 カフカの『変身』のストーリーを乱暴に要約すると、平凡なサラリーマン・ザムザが、ある朝起きてみたら自分が芋虫になっていることに気付く。芋虫のために日常生活を全く送れなくなってしまった彼は、父親に虐待されて死んでしまうという話である。


 不安定な若者の心理を描いた傑作と日本では何故か高く評価されているが、私はこの本はカブリモノギャグの大傑作だと思う。カフカも絶対に笑いが取れると思ってこれを書いたに違いない。「ドリフ」や「笑う犬」、あるいは「吉本新喜劇」などでこれをネタにしたら確実に面白いと思うのだがどうだろうか。芋虫になったザムザが部屋中をうろつきまわる箇所など、映像にしたら絶対に受けると思うのだが。私のセンスが悪いだけか。


 第2話、第3話については興味がないので省略する。


 第4話には久々にサバトちゃんが登場する。どうでもいいが、この「密室で白い粘液をサバトちゃんに(以下略)」で興奮する人はいるのだろうか?私は決してサバトちゃんに萌えたりしなかった事をここに明記しておく。内容については特に感想はない。