2004-10-14から1日間の記事一覧

 『真田太平記(二) 秘密』 池波正太郎 新潮文庫

『秘密』と題された本巻では真田昌幸の二人の息子・信幸と幸村の出生にまつわる話が語られる。 秀吉が小牧・長久手の戦いを経て、どんどんと日本を己の勢力圏に組み入れていく横で、一巻同様へこへこと北条や上杉などの大勢力の顔色をうかがって、なんとか自…

 『戦う少女と残酷な少年 ブロークン・フィスト』 深見真 富士見ミステリー文庫

ぶっ飛んだ密室トリックがなかなか面白い。トリックの構造自体は我孫子武丸の某作品や貴志祐介の某作品と似ているんだが、発想のスケールではこの作品が一番大きい。ような気がする。 とりあえずヒロインがスパッツを穿いているのが非常に良かった。

 『真田太平記(一) 天魔の夏』 池波正太郎 新潮文庫

武田の滅亡と、その武田を亡ぼした織田信長が本能寺に倒れ、それに翻弄される真田家の攻防を描いた物語。お江さんというくのいちが活躍するのだが、この人が口から粘着性の唾を吐いたり、死んでも生き返ったりしない(要するに必殺技を持っていない)のが不…