2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

 『自殺じゃない!』 シリル・ヘアー 国書刊行会

父親の死が自殺か他殺かにより、もらえる保険金の額が大きく違ってくる。そのため何とかして父親の他殺を立証しようとしてムキになる兄弟を描いた長編ミステリ。 お話の真ん中あたりで館の見取り図が出てくるとこなんかはちょっとわくわくさせられるんだが、…

 『グスタフ・マーラー 愛と苦悩の回想』 アルマ・マーラー 中公文庫

小栗虫太郎の『完全犯罪』や笠井潔の『バイバイ、エンジェル』でも使われ、ミステリファンにも馴染み深い作曲家・マーラー。そんな彼の奥さんだったアルマ・マーラーが当時を思い出して書いたマーラーの回想録。 前半では恋人時代のエピソードを中心に一緒に…

 『封印再度』 森博嗣 講談社文庫

こう、アレですよ、森の小説はミステリとしては結構うまいんですが(今回で言えば凶器の処理の仕方とかね)、登場するキャラクターたちがあんまりにも魅力がないんで、読んでいて楽しくないんだよね、全然。 キャラクターの魅力だけで言えばおかゆまさきの方…

 『デルフィニア戦記 第Ⅲ部 動乱の序章2』 茅田砂胡 中公文庫

前半恋愛描写が多かったので、激しく読む気が失せたのだが、後半で戦争の場面があったので少しだけ救われた。

 『翻訳者の仕事部屋』 深町眞理子 ちくま文庫

ミステリーも含めた幅広い分野で翻訳の仕事を手がける深町氏のエッセイ集。文章の呼吸が素晴らしい。エッセイだけでなく巻末の「フカマチ式翻訳実践講座」では、理論ではなく体験から氏が培ってきた翻訳のコツを教えてくれる。さらに氏が今までに翻訳してき…

 『陰陽師』 夢枕獏 文春文庫

もっちさんオススメの一冊。安倍晴明とその友人・源博雅が体験した6つの怪異を収めた短編集。 晴明と博雅の「いくか」、「うむ」のやりとりがなんか知らんが好き。

 『クリムゾンの迷宮』 貴志祐介 角川文庫

80年代にはやったゲームブックをネタにした魅力的なサバイバルゲームを描いた物語。中盤が面白かったので、一体どうやってこの話を片づけるのかと思っていたら、ラストがあまりにもショボイオチでなんかやる気をなくした。こんだけひっぱっといてこのオチは…

 『カリブ諸島の手がかり』 T・S・ストリブリング 国書刊行会

ポジオリ教授が活躍する5編の中短編を収めた南米を舞台にしたミステリ。読んでいて楽しくて楽しくてしょうがなかった。徹夜明けの腐った脳味噌では本書の魅力をうまく伝えられないので、面白いと思った箇所を箇条書きにしてみる。 136頁の『カパイシアンの長…

 『愛は血を流して横たわる』 エドマンド・クリスピン 国書刊行会

某編集さんオススメの一品。冒頭の“カー・クラブに捧ぐ”という献辞がなんともいえない。 タイトルから恋愛をメインにしたミステリなのかとイメージしていたら、全然違っていた。学園で起こった殺人事件を扱ったミステリだが、リリアン女学園のような青春臭さ…

 『中世への旅 騎士と城』 ハインリヒ・プレティヒャ 白水社

最近、中世騎士物語について色々と興味がわいたので、ドイツの高校生の教科書としても使われている本書を購入した。イラストが非常に豊富で観ているだけでも楽しくなってくる。 本書の内容は中世の(主にドイツの)騎士の生活を描いたもの。城での生活や食事…

 『花の下にて春死なむ』 北森鴻 講談社文庫

クソつまらない。この作品はひどすぎる。読むのがつらかった。あらすじを読んで、ミステリとしては私の好きなタイプ(酒場で客の話を聞いているマスターが謎を解くという安楽椅子探偵モノ)の設定なので、もっと楽しめるかと思った。だが、読み始めたら登場…

 『甲賀忍法帖』 山田風太郎 講談社文庫

クソ面白い。

 『デルフィニア戦記 第Ⅲ部 動乱の序章1』 茅田砂胡 中公文庫

戦がある。

 『デルフィニア戦記 第Ⅱ部 異郷の煌姫3』 茅田砂胡 中公文庫

ウォルとリィが結婚した。

 『英国風の殺人』 シリル・ヘアー 国書刊行会

英国の片田舎の屋敷に集まった8人の人々。クリスマスの楽しい晩餐を過ごしていた最中、活発な政治活動をしていた一癖も二癖もある男が毒殺される。さらに第一の事件の興奮が冷めやらぬうちに第二、第三の事件が起こり…。次々と起こる不可解な死に名探偵・ボ…

  『デルフィニア戦記 第Ⅱ部 異郷の煌姫2』 茅田砂胡 中公文庫

権謀渦巻くデルフィニア国の危機を描いた物語。バルロとナシアスの友情がとにかくアツイ。

あと2週間以内に読まないといけない本。 『デルフィニア戦記』三冊 茅田砂胡…図書館から借りたやつ。返却日は6月14日。 『グスタフ・マーラー 愛と苦悩の回想』 アルマ・マーラー…図書館から借りたやつ。返却日は6月14日。 『封印再度』 森博嗣…某後輩君オス…

6月19日に『さよなら、ぺとぺとさん』が発売されるようなので、『プリンス・ザレスキーの事件簿』共々、忘れないようにメモっとこう。

 『デルフィニア戦記 第Ⅱ部 異郷の煌姫1』 茅田砂胡 中公文庫

あー、このシリーズちょっと飽きたかもしれん。

 『東の海神 西の滄海』 小野不由美 講談社X文庫

『月の影 影の海』のラストで登場した雁国の王様と麒麟が今度は自国の内乱を鎮めるために活躍する話。 小野不由美に軍記物とかのノリを全く期待してはいないのだが、徹底して戦の描写がないのが私は残念でならない。それ以外の部分がクソ面白いから別にかま…