『華やかな死体』 佐賀潜 講談社文庫

 城戸検事たちが集めた証拠が、汚い弁護士の手によって次々と覆されていくという後半の法廷場面がなかなか面白い。後味の悪いラストもグー。
 ただ前半140頁はいらねえ。『十角館の殺人』並に無味乾燥な人物描写で読むのがだるかった。なんつーかキャラが死んでいる。