『読書について 他二篇』 ショウペンハウエル著 岩波文庫

 本を読むことよりも物を考えることの素晴らしさを説いた『思索』、ドイツ語の乱れを嘆く『著作と文体』、多読よりも精読、再読の素晴らしさを説く『読書について』と計3作品を収録。
 著者が読者に伝えたい事がはっきりしているせいか、論旨が明確で、非常に読みやすい。高校時代に読んでいたらハマッタかも。
 表題作の『読書について』は非常に耳が痛い。俺が今年読んだ本の中で熟読した本なんてあるんだろうか?いつも適当に読み流しているだけのような気がする。