『方法序説』 デカルト 岩波文庫

 正式タイトルは『理性を正しく導き、学問において真理を探究するための方法の話[序説]。加えて、その方法の試みである屈折光学、気象学、幾何学』。この中で実践編の屈折光学、気象学、幾何学を除いたのが、この岩波文庫版の『方法序説』。J・J・マックの序文と同様、これだけ読んでも仕方が無い気もする。が、あんま気にしないことにする。
 内容は現在(デカルトの生きた時代やね)の学問に対する批判とその解消方法。説明不足な箇所が多々見受けられる。結論はきちんと述べているんだが、「何故その結論に至ったのか?」という過程が結構曖昧。まあ、序文なんだから当たり前か。端折れる所は端折ったんだろう。多分、実践編にあたる屈折光学、気象学、幾何学の方で、ここら辺はきちんと説明してくれてるんだと思う。
 とりあえずデカルトの一人ボケツッコミが中々面白かった。