『中世騎士物語』 ブルフィンチ 岩波文庫

 本書は主に3つの部分から構成されている。まず第1部は『アーサー王とその騎士たち』タイトルで、ランスロットやガウェイン、トリスタン等の騎士たちの活躍を収めている。
 次の第2部は『マビノジョン』というタイトルで、ウェールズの民話を収めている。アーサー王たちも出てくる。
 で、第3部は『英国民族の英雄伝説』というタイトルで、有名なベイオウルフやキュクレイン(多分クー・フー・リンのこと)、ロビン・フッドの活躍を収めている。
 正直訳が古くて読みにくい。地の文はそうでもないが、会話文とかは本当に読みにくい。ちくま文庫から出ている『アーサー王のロマンス』のほうが入門書としてはいいと思う。ストーリーは知っている話が多かったが、トリスタンを「トリストラム」、「エクスカリバー」を「エスカリボー」などと表記しているのが面白かった。