2004-08-15から1日間の記事一覧

 『聖夜は黒いドレス』 新庄節美 創元推理文庫

スカーレット・パラソルと名乗る怪盗・愛梨が『ネクロノミコン』という希書を盗むため、数々の盗賊たちと死闘を演ずる。シリーズ二作目。まあ、お話し自体は取り立てて云々する箇所はない。ただ一点、爆弾男爵と名乗るキャラクターが私は非常に気に入った。…

 『幽霊船が消えるまで』 柄刀一 祥伝社ノン・ノベル

前作『殺意は砂糖の右側に』とほぼ同一形式の短編集。時折はさまれる豆知識(吉永小百合のファーストキスの相手は三木のり平であるとか)の方が本編の殺人事件なんかよりも面白かった。 私のお気に入りは表題作『幽霊船が消えるまで』。この作品の大掛かりな…

 『回廊亭の殺人』 東野圭吾 光文社カッパ・ノベルス

東野圭吾の長編ミステリ。何一つとして印象に残らない作品だった。