2004-06-16から1日間の記事一覧

 『風の万里 黎明の空 上』 小野不由美 講談社X文庫

私にとって小野不由美の十二国記は上巻はくそつまらない。主役が一人で勝手にグダグダダラダラトロトロといつまでも悩んでいるだけだからだ。上巻に限って言えば全く楽しくない。そのかわり下巻は無茶苦茶面白い。今までたまりに溜めてきたフラストレーショ…

 『人魚とビスケット』 J・M・スコット 創元推理文庫

「海洋冒険小説とミステリの見事な融合として名高い傑作」という売り文句につられて購入。旅行中の船から難破して何日も海を漂うことになった4人の男女を描いた物語。白人供の混血児に対する悪意というか差別意識がどぎつくて、非常に面白かった。