Queen 〜Made In Heaven〜

 そろそろQueenネタにも飽きてきたので、『ボヘミアン・ラプソディ』や『ムスターファ』など語りたいことはまだまだあるがとりあえずこれでラストにする。今回取り上げるのはフレディ・マーキュリーエイズでなくなってから4年後に発売されたQueenのラストアルバム「Made In Heaven」である。


Made In Heaven
 アルバムタイトルと同じ曲。別名『メイドさん天国』。歌詞はドジなめいどロボに振り回される主人公などというどうでもいいアニメやゲームのようなものではなく、天の運命(死?)を受け入れ、それでも限りある瞬間を大切に生きていこうという主人公の心情を讃えたものです。自らがエイズに犯されて自分の死期が近いことを知っていたフレディがこの曲を歌ったのかという背景を知ってしまうと、ガラにも無くつまらない感傷に浸ってしまいます。が、この曲はそんな現実とは関係なく曲単位として純粋にいい曲です。
どうでもいいですが『メイドさん天国』と言う邦題はどっかのサイトのレビューで言ってて面白いからパクリました。ちなみにこの単語をGoogleで検索すると変なサイトへ飛ぶのでご注意を。


「Let Me Live」
 本アルバムの目玉。フレディ・ロジャー・ブライアンによる『愛に全てを』と同様見事なゴスペルっぽいコーラスがあります。アルバム全体にいえることですが、とてもやさしい曲になっています。「君は行き、僕は死ぬ」なんていわれた日にはもう言葉が出ません。


「I Was Born To Love You」
 ドラマの主題歌になっているそうですが、私はそのドラマは未見なのでよく知りません。『人を愛するために生まれてきた』と藤野牧朗*1のようなことをフレディが絶唱しています。勇ましい曲です。


「Winter Tale」
ラストの曲です。ほんとはこの後に2,3曲入ってますが、それは1曲目のリプライズ等なのでおまけです。私にとって4人でやってきたQueenはこの曲で終わるのです。彼らのデビューしてからの輝かしい経歴は全て冬の夜の一瞬の夢物語だったのだと歌ってQueenの物語は終わるのです。あくまでも私見ですが。

*1:京極夏彦の『姑獲鳥の夏』の登場人物