『魔法物語』 ヴィルヘルム・ハウフ 河出書房新社

 「確かにパクッたよ。でも俺が書いた作品の方が面白いだろ」といったのはデュマ先生でしたっけ? 言い方悪いけれど、まあそんな感じの作品。デカメロンっぽく、偶然めぐり合った隊商たちが不可思議な話をして時をつぶすというお伽噺。『切り離された手の物語』が多少『幻の女』っぽかったかな。