2005-04-21から1日間の記事一覧

なああ、一月も更新せんかったから感想書くのが全くおっつかんわ。ということで、ずいぶんと遅くなったけど3月分の読書リストをここにメモっとこう。ちなみにタイトルにリンクされていないやつはまだ感想書いてないやつ。いつの日か気がむいたら書きますよ。…

 『完訳 ペロー童話集』 新倉朗子訳 岩波文庫

現代向けの童話を読むんならキチンと元ネタをおさらいしとかないとあかんなということで、誰もが子供の頃読んでいるだろうけど、大人になってから読む奴はあんまいないっぽいペローの童話集をきまぐれに読んでみた。 さて、このペローの童話集、どれもつらつ…

 『血のごとく赤く』 タニス・リー ハヤカワ文庫

グリム兄弟ならぬグリマー兄弟の名を借りて、「ハーメルンの笛吹き」「白雪姫」「シンデレラ」などなど日本人にも馴染み深い童話を成人向けにアレンジした童話集。 糸車の錘に指されて100年間ねむり続けるお姫様の話である「いばらの森」が個人的ベスト。な…

 『真昼の悪魔』 遠藤周作 新潮文庫

金銭を目的とするわけでも怨恨からでもなく、純粋に悪とは何なのか? を確かめるために様々な犯罪に手を染める女医を描いた犯罪小説。「悪魔とは埃のようなものです。知らず知らずのうちに人の心にたまっていくのです」という神父さんの見解は実に鋭い。

 『クロック城殺人事件』 北山猛邦 講談社ノベルス

んん? これはカリオスト……ごめんなさい、なんでもありません。

 『推定相続人』 ヘンリー・ウェイド 国書刊行会

財産を相続するために2人の親族を殺そうと画策する道楽青年の視点から事件を物語った倒叙ミステリ。イギリスの法律に詳しければ、家系図を見ただけで、最後のどんでん返しに気づけるかもしんね。